2009年09月24日

人生最後のお見送りを自分の歌で

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「たった一枚のCD」で歌を作って「この歌は自分のお葬式で流して欲しい」と言う方が多いんです。自分の歌がお葬式に流れていたら・・・確かに参列者みんなに伝わるでしょうね。素晴らしいことだなぁと思います。でも、ず〜っと先の話として聞いていました。

そうしたら、先日「ありがとう地球(ふるさと)」を書いた安斎作子さんから連絡がありました。
お母様が亡くなられたそうなんです。そのとき、お母様のお葬式で自分で作ったこの歌を歌ってお見送りをしたと報告して下さいました。参列者みんなが感動してくれて、自分も何かをしてあげられた気持ちになったとおっしゃってました。
「おかげさまで、悔いのないお見送りが出来ました」という言葉を聞いて、この曲を作ってよかったと、しみじみ思います。

「おくりびと」がヒットするような世の中になり、価値観が見直されているようには思います。死を目の前にして、初めて知るいのちの重み、いのちのありがたさ。最後のお見送りは遺された者に悔いが残らないためにも、大切な儀式であるように思います。

お葬式を身近なものとして初めて実感したのは、息子を亡くしたときでした。
今でもよく覚えているのですが・・。病院の霊安室から出て来た私に背広の男性が近寄って来ました。難しそうな顔をなさっていたので、同じような境遇の方かと思ったんです。すると、その方は何の挨拶もなく「え〜〜、葬儀のことなんですが・・・」と話しかけて来ました。何を言われているのか一瞬わからないような衝撃だったのを覚えています。今、考えるとその方もどう話しかけていいかわからなかったのかもしれません。でも、私はその時「葬儀をしなくてはいけないのはわかったけど、この人のところでは嫌だな」と思ったのでした。けれど、皮肉にもそのおかげで、葬儀をどうするべきか考える気持ちになったのでした。
結局、おじの友人の葬儀屋さんに頼んだんです。その方は親身になっていろいろ考えて下さり、小さい自宅マンションでの葬儀になりました。少しでも、家に帰れて、一緒にいられて・・後で考えると貴重な時間だったと思います。祭壇もいわゆる普通のではなく、お花の祭壇にして、まだ無邪気のままだったから白にこだわらなくていいからと美しいお花畑のようにしてくれたのでした。私が病院の窓からいのちの花のように思って見ていた「れんげ草」アカツメクサを摘んだものも入れ込んでくれて・・。最後まで耳だけは聴こえているからと、ひかるがいつもこれを聴くと不思議に泣き止んだ「スティング」のアルバムをかけてくれて・・。尋常ではない精神状態でしたから、その時は訳もわからずに過ぎたのですが、思い出す度にありがたい気持ちでいっぱいになります。

人生最後のお見送りに、遺された者が出来ることなんてほとんどありません。
だからこそ、素晴らしいお見送りが出来たと言えた作子さんの言葉が嬉しくて、嬉しくて・・・。

作子さんのまだ幼いお孫さんたちは、この「ありがとう地球」を作子さんに歌ってくれるんですって。かわいいだろうな〜。確実に孫にまで思いが伝わっているということですよね。
そうやって、歌によって語り継がれて、自分がこの世から去った後々までも思いを遺すことが出来たら・・・・。やっぱり、歌の力って偉大だな〜と思うのでした。



ゆうこ
posted by cocoon at 17:25| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ゆうこさん。
いつもありがとうございます。
なんと言っていいのかわからない。私には、まだ、身近な人を見送った経験がないためわかりかねます。でも、本当におつらいときに、たんたんと葬儀の話しを進められるのは、憤りを感じることでしょう。

私の友人のお父さんが亡くなったときの葬儀社の対応の話しを聞かせていただいたときにも、同じようなことをおっしゃっていました。

田舎だと、葬儀社を選ぶだけないのも現実なのかもしれませんが、お父さんの扱いも、まるでモノを扱うように・・・悲しみの癒えない家族の目の前でそうされたときの気持ちはいかばかりかと思いました。

よく、どんな相手にも家族と思って接することが大切だと言いますが、葬儀を扱う方には、本当にその姿勢あることを望みます。

そして、ステキな歌ですね。ほんわか、あたたかい気持ちになります。歌は素晴らしい。
ゆうこさん。ありがとうございます。
Posted by みちよ at 2009年09月25日 02:01
みちよちゃん


優しいコメントをありがとう!!人生最後のお見送りって……なんだかバタバタと過ぎてしまうけど、でも厳かな、神聖な、凛としたものでした。お友達はさぞ悲しかったでしょうね。

今は心ある葬儀社が増えていますよね。ひかるの葬儀をして下さったところだけじゃなく。
和歌山や飯田で葬儀社のイベントに呼ばれて行ってことが何度かあるんです。「ありがとう いのちプロジェクト」といってね。悲しい葬儀をしないで済むためにも、いのちを大切にして欲しいと地域の方たちに呼びかけるイベントでした。
若いスタッフいっぱいいるんだけど、皆さんあったかくて、きちんとしていて、頼もしく思う感じでしたよ。

みちよちゃんの言うとおり、自分のそばにどういう葬儀社があるかだものね。心ある葬儀社がいて下さる地域は幸せですよね。


葬儀だけじゃなく、全てのことに心がけたいなぁ。「どうせするなら心を込めて」

みちよちゃんのコメントのおかげで、そんな気持ちを新たに思い出しました。ありがとう〜!!
Posted by コクーンゆうこ at 2009年09月25日 12:53
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