先日、伊東商業高校の「平成28年度碧陵講演会」で、コンサートをさせていただきました。
例年は講演会のところを、「ぜひコクーンのトーク&ライブを母校の皆さんに聴かせたい」という、OBの皆さんのご尽力により呼んでいただいたのです。

生徒数430人の高校で、体育館はとっても広い! バスケットコートが優に二面取れるほどで、横長。
音響はどうなるのかと、最初は少し心配でしたが、音も良いんです♪
前日の19日夕方から音響チェック、リハーサルでしたが、OBのバトミントン部の生徒さんたちが総出で搬入のお手伝いをしてくれて、教頭先生、副校長先生、OBの方が、寒い中をずっとリハーサルを聴いてくれました。
さて、翌20日、10時から90分ほどコンサートです。
「もしも、世界が」から始まり、「チャンス」「大好き」と続きます。
生徒の皆さん、先生方、「おそうじの会」の方々が、皆さん寒い中を熱心に聴いています。手拍子の曲の時も全員で〜♪

↑左の方が、村山和彦校長先生。右側の方がOBの白鳥さん。
最後の「永遠の絆」でサプライズで校長先生からメッセージをいただきました。
「私には子どもが三人います。ですが、本当はこの子たちの前にお腹の中で天に召された子がいました。
分娩室の前で待っていた時に、次からは皆んなオギャーという産ぶ声をあげて生まれてきてくれました。
皆さんも、このかけがえのない命を一生大切にして生きていってくださいね。」
校長先生は涙を堪えるようにして振り絞る声で話します。
私も裕子ちゃんも涙で、次の歌に困ってしまいました。
ひとり一人かけがえのない命、世界でたったひとつの宝物です。
この思いが皆さんに通じたのか、とても感動的な感想文を後から送っていただきました。
少し長くなりますが、抜粋を載せていただきます。
1年
今回のコンサートで、命について考えることができました。1曲1曲に、コクーンさんの思いや気持ちが込められていて、話を聞くたびに泣いて聞いていました。お母さんと子供に関係する話では、共感することが沢山あり、今日家に帰ったらお母さんに素直にありがとうを伝えたいと思いました。友達や家族について考えることができたので、学校生活でも生かしていきたいです。ありがとうございました。
1年
素敵な歌やメッセージは、私の心の奥にくるものがあり、とても感動しました。私も最近は親に素直に「ごめんね。」など言えない時が多くあるので、あの歌を聴いて後悔などはしたくないので、素直に謝ってみようと思いました。植物人間になった子の手が動いたり、コンサート中に雀やカナブンが来たりと色々な奇跡が重なり、これらは決して何らかの意味がある出来事だなと思いました。今日聴いた歌の歌詞を思い浮かべて、これからの生活を楽しく生きて前向きに考えていこうと思いました。
1年
命の大切さや生きていることは当たり前じゃないことを分からせてくれました。生きていても、いじめにあったりして幸せに生活できていない人たちもたくさんいます。そう考えると自分は幸せだと改めて思います。これからは人を傷つけるようなことをしたり言ったりせず、相手の立場に立って考えて行動をしたりできるような人になって、信用される人になりたいです。
1年
一曲一曲に思いが詰め込まれていてとても感動しました。特に子供が亡くなってしまって、それで書かれた歌がとても印象に残っています。別に自分が体験した事がないからとか、同情という訳ではありません。僕が産まれる前、今いる姉とは別に、流産で亡くなってしまった性別が分からない姉か兄がいる事を、以前に両親から聞いたことがありました。歌を聴いていた時にその事を思い出しました。また、母の気持ちになった様な気がして胸がギュっとなりました。流産してしまった時の苦しさ、悲しさ。何故か胸の中でギュギュっと締め付けられた感じがしました。ふと思ったのです。彼か彼女のバトンを僕がもらったのだと。自分に自信を持って生きたいと思いました。見る事のできなかった姉か兄の為に。
1年
体育館に入った時は、すごく寒くて身体がカタカタ震えていました。たくさんの曲を聴いていくうちにだんだん、心から温かくなるのを感じました。初めて聴く曲で「どんな歌なのかな」って思っていたら、リズムがアップの曲があったり、ゆっくり目の心持ち良い曲もあり、楽しくリラックスできました。「ごめんね」という曲は、自分が今思っている事を思い、ふと瞼を閉じて考えました。そうすると、沢山のことが頭に浮かび、それに対する気持ちも大きくなりました。最初に言っていたこと「世界には私達が思っている当たり前が出来ない人達もいる」、そう聞くと私の今の生活はすごく良いものだと感じました。今あるこの瞬間を大切にしていきたいです。コクーンさん!!これからの活動頑張って下さい!応援しています。
2年
今日はすばらしいコンサートをありがとうございました。全ての歌に愛、命などが関係していて実話を元に作られた歌が多くとても感動しました。人それぞれ色んな経験をして生きているんだなと考えさせられました。「大好き」「ありがとう」など、たった一つの単語で、人と人が上手く繋がれるってすごいなと感じました。お二人がすごい前向きに生きていて、私もそんな風な生き方をしたいなと思いました。これからも、もっとたくさん歌を作って歌って、たくさんの人を幸せに笑顔にしてくれる有名な歌手になってください。今日はありがとうございました。
2年
とても感動するコンサートでした。言葉では言えない事はたくさんあるから、歌っていいなと思いました。歌の中にあった「だいすきって何ですか」という質問に対して私はお母さんの顔がすぐに浮かびました。お母さんは子育ても仕事も手を抜くことがなく、いつも一生懸命私たちのために働いてくれて、お母さんが大好きです。口にするのはやっぱり恥ずかしいけれど、今日のコンサートのことをお母さんに話したついでに、日ごろの感謝を伝えてみようかなと思いました。ありがとうございました。
2年
今回のコンサートで改めて命のありがたさを感じました。家族と朝、食事を摂っている時、ニュースを見ながら食べているのですが、最近事故で命を失っている人が増えてきていることに対して「私たちが今こうやって生きているのってありがたいね」などよく話をしています。少しでも悲しい事件や事故がなくなればいいなと思いました。もう一つ。私が産まれてくるとき、お母さんのお腹の中で、へその緒が首に巻きついて危ない状況だったそうです。従兄弟も生まれてきて腸に問題があり大手術をしました。世界中で生まれてこれなかった子はたくさんいて、可哀想だと思うのですが、その子たちの分も一生懸命生きようと思わなければいけないと思いました。そして今後、今よりずっと言葉を大切に使おうと思います。
2年
今日「言葉の大切さ」を改めて感じました。なにげなく言った一言が相手を嫌な気持ちにさせたり、悲しい気持ちにさせると思うと、自分が話す一言一言に責任を持たなければならないと思いました。近くにいるからこそ、素直になれなかったり、きついことを言ってしまったりするので気をつけていきたいと思います。ちーちゃんのお話で自分が感じていることが相手に伝えられないのは、とても苦しくて悲しいことだと思いました。今、自分が人と話せて笑って涙を流して、普通のようにできることがとても幸せだと思いました。小さな出会いを大切に感謝しながら生きていきたいと思いました。素敵な時間をありがとうございました。
2年
最初は歌がすごく上手で聞き入っていました。でも曲と曲の間にどんな思いで作った曲なのかを聞いた時とても考えさせられました。実体験を聞いて驚いたし、自分だったらと考えると悲しくなりました。どんなに小さな子供でも、人それぞれ悩みや苦しみを抱えているというのを聞いて、もっと相手のことを考えていこうと思いました。お二方の曲に込めたそのときの感情がすごく伝わってきて感動しました。話してくれた出来事は、もしかしたら自分にも起こるかもしれないことなので、深く考え学ぶことが出来ました。今日聴いたことを忘れずに、校長先生が言ったように自分の命を大切にして生きていきたいです。そして、このコンサートで少しでも多くの人が、自分や周りについて考えてくれればいいなと思います。
2年
このコンサートで学んだことは、家族や友達の大切さです。今の親がいなければ自分は存在しないし、おじいちゃん、おばあちゃんがいなければ親もいません。そうして生まれてきたのが自分です。世界でたった一つの自分の命なので、これからの生活を大切にしていきたいです。僕は5歳の時に、一つ上の兄を失い、7歳の時に父親、8歳の時に母親を失いました。まだ小さいときだったので、命の大切さとかは分からなかったけど、時間が経つにつれて命の大切さを知ることができました。
2年
私は生きていることは当たり前ではないと思いました。ちーちゃんの歌はとても生きることに感謝しなきゃいけないなと思いながら聴きました。ありがとうやごめんねも親や友達には、あまり言うことができていないと思うので、思ったそのときにこれからは言えるようにしていきたいです。歌は人の心にとても入りやすいと思います。歌を聴いていて、私もこんな場面があるなと思ったのが何回もありました。いつもの碧陵講演会とは違い、コンサートの1時間半があっという間に終わりました。とても楽しかったです。
2年
一番心に残った歌は、ちーちゃんの詩の歌でした。私も8歳で病気になりました。一番元気ではしゃぎたい歳に病気になってしまい、手術で植物人間状態になってしまうなんて最初はすごく可哀想しか思いませんでしたが、ちーちゃんの詩を聞いて、すごく前向きに頑張って生きているんだなと思いとても心を打たれました。障害を持っている人が幸せに生きていける社会になればいいなと思いました。コクーンさんの歌は聴いた人に生きる希望を与えてくれるなと感じました。また是非、伊東商業に来て歌を聞かせてください。
2年
コンサートありがとうございました。私は2曲目からずっと泣いてしまいました。小学校3年の頃からいじめを受けており、自分の体のことについてずっと言われていました。自分は母には言えないと一人で抱えていました。ですが、中学1年の時に我慢の限界を向かえて母に話しをしました。その時、母に「気づいてあげられなくてごめんね」と言われました。今まで自分は生きいていいのだろうか、死んだほうがいいのではないかと思っていたので、その言葉を聞いた時、ああ自分はこんなに愛されて、こんなにも幸せだったのだと感じました。その時の感情が込み上げてきて泣いてしまいました。今日の曲を聴けてとっても嬉しいです。これからも頑張ってください。
3年
言葉の大切さや命の大切さを学びました。今ここに生きていられるのは、とても幸せなことだと思いました。当たり前に過ごしている日常は幸せなことだと気づいたので、1日1日を大切に生きていきたいと思いました。歌詞も聞いていて1つ1つとても心に響きました。曲もしっかり思いを込められていて、辛い経験や楽しかった思い出、嬉しかったことがあるから、皆が共感でき、心に響いたと思います。今回、コンサートを開いていただいたおかげで、色々な大切なことを学べました。ありがとうございました。
3年
命についてのことや、私たちの生活の有り難味、今こうやって元気にいられること、全て当たり前ではないんだと思いました。今こうして文字が書けること、人と話せること、このコンサートに感動できること。当たり前のように毎日やっていて、小さな頃からそのようにやってきたことが、ある日突然当たり前では無くなるかもしれないと思うと、とても怖くなりました。でも、私はその恐怖と戦うより、だったらいつ失っても後悔しないくらい、日々を全力で後悔しないように生きようと思いました。1つ1つの歌に色々な想いがあって、とても感動しました。頑張って下さい。
3年
1つ1つの曲に想いが込められていて素晴らしかったです。中でも最後の祝福の曲がととても良くて心に響きました。この曲に出会えたことに感謝したいです。命の重さは1つ1つが大切で、散っていい命なんて1つもない。互いを支え合い、世界中の人にみんなで生きていきたいと、心に強く思いました。「大好き」という言葉にも、とても共感しました。この言葉は好きな人だけではなく、家族や友達にも言えることだと思います。自分と関係してきた人全てに「大好きでありがとう」と伝えたいと実感しました。
3年
現代社会では、心の問題が重視されます。息子さんがいじめを受けていたことを知り、抱きしめ泣きあったということを聞いた時、とても幸せな親子なのだと思いました。いじめで一番つらいことは理解者がいないことです。息子さんはメールでいじめの事実を伝えることができ、母親が仕事を抜け出して駆けつけてくれたこと、抱きしめてくれたことに感謝していると思います。命の大切さとひとの身体、心をもっと大切にしていくことが、私たちには必要だと感じました。これからも色々な場所でコンサートを開催し、生まれた意味を伝えていってください。
3年
話してくださった言葉の一つ一つが心に染みました。当たり前に毎日言葉を交わしているけれど、やっぱり言葉って大切なんだなと改めて思うことができました。親や友達など感謝している人が沢山いるので、きちんと感謝の言葉をみんなに伝えてあげたいなと思います。普段親に産んでくれてありがとうって言ってなかったけど、今回のコンサートを聴いて、両親にきちんと感謝の言葉を伝えたいと思います。両親が出会って結婚していなければ私は産まれていなかったので、本当に両親に感謝しかないなと思いました。
3年
歌詞がすごく良くて、何だか心に来るものあり感動しました。もっと聴いていたいと思いました。こんなに良い歌を聴くことができて本当に良かった。ありがとうございました。これからも色々と大変なことはあると思いますが、心に残るすばらしい歌を作っていってほしいし、多くの人たちも聞かせあげていってほしいと思います。
3年
歌を聴いてとても感動しました。生きていることは、とても大事だし命も大切にしていきたいです。まだ、18歳だけど人生これから大変なことや楽しいことなど色々なことが起きると思うので、今日のことを忘れないで生きていきたい。大変は大きく変わるという意味で、小学校の頃から始めたテニスは高校でも続けています。テニスを通して大変なことをたくさん乗り越えて、今の自分があると思いました。世界には70億人ぐらいがいて、色々な人間や病気や食べられるものがない人、家に屋根がない人等がいるので、今の生活と友達、日本の平和をずっと感じてきているので、世界の人々にも感じてほしいです。
3年
私は小学校1年生のときに母を亡くしました。兄は大学1年と高校1年と大変なときに私はまだ小さく、母が倒れてしまったときのことを少ししか記憶にありません。何も反応してくれず、死と戦っていた母を見て泣きまくっていた頃を思い出してしまいました。「ありがとう」という言葉は、母に直接言えなくなってしまいましたが、いつも心の中で伝えています。この想いが届いてくれるといいなと歌を聴いていて思いました。今「ありがとう」と言える人が沢山います。素直に言えない時もあります。ですが、今日のことを思い出して「ありがとう」と伝えたいと思いました。
3年
歌の1つ1つが命の大切さをテーマにしたものや、普段上手く伝えることのできないことが、歌になっていたので、共感できる部分も多かったし、改めて命の大切さを感じることができたなと思いました。コクーンのお二人の実話を基に歌が作られていたりして、本当はそういう辛い過去などを隠しておきたいはずなのに、それを皆に伝えようとしていてすごいなと思いました。これから社会人になって辛いこととか沢山あると思うけれど、今日のことを思い出して、これから頑張っていきたいと思います。家族や友人を大切にしていくのはもちろん、自分の命を大切にして、これからの生活を送っていきたいです。今日のコンサート参加できて良かったです。
3年
中学のときにいじめを受けていたことがあって、娘さんのお話や「抱きしめて」にすごく共感しました。また、その後の「永遠の絆」では、家族や友人など沢山の人の顔が頭に浮かんできて、もっと感謝しないといけないなというのと、誰かにとって自分がそういった存在である人間でいたいということを感じました。辛いことや悲しいことももちろん経験してきたけど、その度に誰かが助けてくれたり、そばにいたりしてくれました。だから、今度は自分が返せるように、周りにいる人達をより大事にして、生活していこうと思います。
3年
今自分たちが生きていることに誇りをもって生きていくべきだと思いました。色々な歌を聴きましたが、一番印象に残っている歌は「チャンス」という歌です。何事もピンチはチャンスなんだということを改めて感じることが出来ました。そして「ごめんね」という歌も心に残る歌だったと思いました。ちょっとしたことでのごめんねは言えますが、大事なごめんねが上手く言えないという気持ちに共感しました。コクーンのお二人の実際の体験をうたにしていたので、聴いていて感動するし、納得のいく歌詞ばかりだなと思いました。歌から命の大切さも知ることもできました。私はこれから産まれてきたことに感謝し、普段から素直にごめんねやありがとうを言える人になっていきたいと思いました。
この感想文を読みながら、私も裕子ちゃんも泣いてしまいました。伊東商業高校の皆さん、ありがとうございます。
2016年の最後に皆さんにコクーンの歌を聴いていただけて、本当に良かったです。
今回のコンサート実現のためにご尽力下さったOBの皆さん、先生方皆さん、ありがとうございます。
帰りには、伊東の素晴らしい所をいろいろご案内いただき、感激しました。
※写真は、OBの白鳥さんに撮っていただきました。




左は、コクーンの音響エンジニア・山添さん。
水月悠里加